アルケミラの小部屋

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イセスのつぶやき その45



 「あ、お久しぶりです。ベルマルクさん。
  はい、ええ、僕も姉さんも元気でやっています。
  ベルマルクさんは? そうですか、お代わりなくて何よりです。

  はい、それで……帰国の件なんですけど。
  はい、ちょっと依頼が入ってしまいまして。
  すみません、一週間近く延びてしまった挙句にまたキャンセルだなんて。

  ありがとうございます、ご理解していただけて幸いです。
  里帰りは……ううん、夏は難しそうです。ごめんなさい。

  はい、冬に、予定を合わせられ


  う、あ、え、そ、それは、クリスマスはそうですけど…!
  あ、も、もお、いじわるですよベルマルクさん!?
  『母親に似てきたね』はぜんぜんうれしくないですからね!?

  もお、あんまりからかうんなら帰りませんからね!?
  まったく………

  ん、でも出来れば一度、手紙ではなくて父さんと母さんに汐音さんのこと
  直接伝えたいですから。

  ……すみません、汐音さんは、ちょっと一緒に行けそうに。
  ………はい。“お互いに”血の契りを交わしたわけではなくて……
  はい。でも、その……『その時考える』って、言ってくれるようになりましたから。
  すこし我慢するのは辛いですけど、待ちます。大好きな人の大事なことですから。

  ……はい。それじゃあ、用件だけで申し訳ないんですけれど、僕はこれで。
  はい。ベルマルクさんもお体にお気をつけて。シャーリーたちにも宜しく伝えて下さい」


  

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アルケミラとイセスのこべや その46


 ………そう、カタリナちゃんが……

  イセス「……明日から探さないといけないね。ん、もう今日、かな」

 今すぐに行くの?

  イセス「ううん。まずは情報を集めないと。闇雲に動いても仕方ないから」

 そうね……無事だといいけど。

  イセス「うん……」


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ある電話

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イセスの ゆめ

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――ある医局にて――


 ――――手術台の上に一人の吸血鬼が横たわる

        先日 能力者たちに捕らえられた貴種のうちの一人だ


        彼女を捕縛する為の戦いで何人かの能力者が重傷を負い

        その中の一人に僕の大切な人が含まれていた



             ため息をひとつ  彼女を静かに運ぶ

           悪態はここへ来るまでに尽いてきた

               心配したあの子へは 最近少し依存しすぎだと気づいて

            少し距離をとろうと思った 原点回帰しなきゃ


      
       手術台から運ぶ体 手の中の重み 血の通った生命の息吹

       嗚呼  こんな単純なことを 彼女からまた教えられるのか 僕は

      父さん    やっぱり 僕  この役目 好きだよ

         前と同じ気持ちで続けることは きっと出来ないけれど それでも


                    それでも


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