アルケミラの小部屋

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イセスのつぶやき その20

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この作品は、株式会社トミーウォーカーの運営する『シルバーレイン』の
世界観を元に株式会社トミーウォーカーによって作成されたものです。
イラストの使用権は作品を発注したお客様に、著作権は水名羽海に
全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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 ――――捧げられるだけの感謝の気持ちを、素晴らしいクリスマスピンを手掛けて下さった水名絵師さんと
       僕の最愛の人である、守崎・汐音さんに捧げます。ありがとうございました。








b47362_pin2_1.jpg



 「クリスマスだから特別だ」


 そう言って、貴女は僕に笑ってくれた。

 僕が貴女に恋をした、淡く静かな微笑みよりも。
 優しく、まぶしい笑顔をくれた。


 クリスマスから一月ほど前のあの日。
 出会って間もない貴女に、恋をしたんだ。

 それは到底、恋には結び付きそうにないシチュエーション。
 けれど、僕は、恋をした。

 物静かでちょっぴりいじわるな女の子の。
 ささやかで、楽しそうなその微笑みに。
 僕はとびきりの恋をしたんだ。


 今までの僕を全てひっくり返してぬり変える。
 思いもよらない大逆転。なんて奇跡なんだろう。

 大袈裟でもなく誇張でもなく。
 貴女は僕に人生をくれた人だから。

 僕が捧げられる全ての僕を。
 貴女が日々変えてくれる僕の全てを。
 僕の生き様(スタイル)を。
 貴女に捧げて生きようと思ったんだ。


 変わってくのは僕だけだと思ってた。
 貴女だって変わっていくのも知っていた筈なのに。


 プレゼントを交換して、言葉を交わして。
 二人で一緒に二人の事を。
 そっと、静かに思い出してた。

 そっと、思い出していたんだ。
 貴女と出会ってからのことを。


 初めて、頬にキスをしてくれたのは貴女からだった。
 恥ずかしがり屋で、照れ屋なのに。
 貴女は自分からしてくれた。

 だから、僕も勇気を出して。
 クリスマスだから、勇気を出してキスをしたんだ。
 今度は貴女の唇に。


 貴女は顔を赤くして、とても怒ったような顔で。
 僕の唇をふさいでくれた。

 いざという時、僕は勇気があると貴女は言う。
 今でも思ってるよ。貴女の方が何倍も勇気のある人だって。


 やわらかい唇の感触も。
 小さな肩の儚さも。
 冷たかった体に伝わる僕のぬくもりも。
 今もずっと覚えてる。きっとずっと忘れない。

 キスをしながら、思い出していたんだ。
 貴女と出会ってからのことを。


 ずっと貴女が好きだった。
 今も貴女を愛してる。

 貴女の笑顔に恋をして。
 その日にやっと気がついた。

 貴女を好きで居る僕が。
 貴女を笑顔にさせてない。


 照れさせ怒らせ恥ずかしがらせて。
 呆れさせてと、そればかり。


 「笑って、汐音さん」


 だから僕は言ったんだ。
 その笑顔が何より誰より好きだから。


 「クリスマスだから特別だ」


 そして貴女は言ったんだ。
 そして貴女は笑ってくれた。

 僕が貴女に恋をした、淡く静かな微笑みよりも。
 優しく、まぶしい笑顔をくれた。


 変わってくのは僕だけだと思ってた。
 貴女だって変わっていくのも知っていた筈なのに。


 貴女は僕に「ありがとう」と言ってくれる。
 あんなに素敵な笑顔をくれたのに。
 その上、僕に言ってくれるんだ。


 僕の方こそ、ありがとう。
 どれだけ言っても、言葉が足りない。
 けれど、言わずにいられない。

 誰も知らない僕だけの貴女を。
 僕に教えて刻んでくれて。



 クリスマスから一月ほど前のあの日。
 出会って間もない貴女に、恋をしたんだ。

 それは到底、恋には結び付きそうにないシチュエーション。
 けれど、僕は、恋をした。

 物静かでちょっぴりいじわるな女の子の。
 ささやかで、楽しそうなその微笑み。

 12月24日のクリスマス。
 その微笑みは、まぶしい笑顔に変わってた。

 小さな花が思い切り咲き誇るような。
 いつか僕が見た、貴女の小さな頃の写真のような。
 目も覚めるようなまぶしいまぶしいその笑顔に。


 守崎・汐音っていう、世界で一番可愛い女の子の笑顔に。

 僕はとびきりの恋をしたんだ。
 僕はもう一度、恋をしたんだ。


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