アルケミラの小部屋

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――ある医局にて――



 ―――目の前の手術台に 静かに眠る同胞が横たわっている

       銀誓館学園の皆が苦心して捕らえた同じ血を根とする同属

        今は深い深い眠りについている彼らは 大勢の命を奪ってきた

            あの 最も深き血統の吸血鬼たちのように


   ふと 視線を逸らす

         視界の端 手術台に備え付けられたテーブルの上

      鋭く光るメスが目に止まった 




 あの メスを握って この眠っている同胞の喉を裂けば

       この虐殺の徒は 静かに余生を終える  棺で眠ることもなく



    静かに 彼の体を移動寝台へと載せる


       そうか  僕はまだ 墓守として

    そんなことを考えた自分を恥じることが  出来るのか

        銀誓館の生徒として もちろん

               実行なんて夢にも思わないままでいられるのか―――――



  「阿呆」と  誰かの声が聞こえた気がした

             ―――その声が聞こえてる限り  僕は平気だ


                   その声が聞こえなくなっても 生きていける様にならなきゃ


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