アルケミラの小部屋

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イセスのつぶやき その42


 (イセス 銀誓館学園の女子ジャージのままコードレスフォンの子機を手に取る)
 (髪の毛を結う途中だったのか、長い黒髪は後ろに自然と流されていた)
 (受話器の向こうからは落ち着いた初老の男性の声が聞こえてくる)



 「お久しぶりです、ベルマルクさん。ご無沙汰しています。
  はい。僕もアルケミラも元気にやっています。
  ベルマルクさんのおかげです。

  ……そんな。アルケミラがいるから何とかやってるくらいですよ。
  一人だときっと……あ、でも。
  美奈子さんが世話を焼いてくださったかもしれないですね。
  ん、でも結局、一人じゃとても。これからもお世話になります。

  あ、そうだ。父と母の手紙は無事に届きました。
  ありがとうございます。ええ……相変わらずの元気みたいです。


  ……はい。査問会の件ですね。


  ………………そうですか。よかった。
  僕一人が戦場に出たくらいで、そちらの基盤が崩されるとは
  思えなかったんですけど…でも、風当たりは強くなってしまいましたね……
  すみません。恩を仇で返すようなことをして。

  ………はい。ありがとうございます。


  ………ええ。
  今はまだ…憎悪の方が強いです。
  でも、いつか御さなければならないものですから。
  父さんたちも……そうしてきたんです。
  僕が家名に泥を塗るわけにはいきません。

  来週から、こちらで皆さんのお手伝いをしようと思います。
  はい。週末にご挨拶に伺うつもりです。

  ………自分でも驚いています。
  こんなにも未熟だったことと……
  こんなにも早く立ち直れたことに。

  もっと時間がかかると、僕自身思っていました。
  でも、たくさんの人が……僕を殴って、叱ってくれましたから。
  それに、僕の為に我慢して苦手な説得までしてくれた人も………
  ええ。僕にはもったいないくらいにステキな人です。


  はい。ご心配をおかけしてすみません。もう大丈夫です。
  はい、こちらこそ宜しくお願いします。ベルマルクさんもどうかお元気で。おやすみなさい」



  

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