アルケミラの小部屋

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イセスのつぶやき その27

 ブログで苗を育成し植林するエコアクション!
 こんにちは、イセスです。あの日から2日が経ちました。

 HDDがダメになってしまったメインPCも復帰し
 ネットやメール関係の環境も改善され
 復帰したPCには汐音さんや知人の方からいただいたログが
 形のある思い出として刻まれました。
 なくなってしまったメールデータなどは残念ですけれど
 こうして一番大切なものだけは僕の手元に残っていてくれます。
 こんなに、嬉しいことはありません。
 改めて、お礼を言わせてください、汐音さん、皆さん。
 ありがとうございました。


 壊れていPCを修復して、授業に出て、時間をすごしていると
 水曜日の、BCのあの激闘も絶え間なく流れる日々の
 その一幕として、過ぎ去ってゆきます。

 「オフ会のレポートを早く仕上げないと」
 「汐音さんのバトンを書きたいな」なんて
 自分がしなきゃいけないことを確認しながら
 僕たちの日々は続いていきます。
 

 けれど、あの日の興奮は、まだ僕の胸にくすぶっています。



 白児先輩の単騎チーム出場を
 「面白そうだな」って感じて、試してみた単騎チーム。
 白児先輩が「あと1勝すれば僕たちと戦えた」と
 悔しがっていた時に感じた、胸の熱さ。
 それから、時間が流れて……
 がむしゃらに戦うあの人の背中に、「勝ちたい」と強く感じた日。

 いつも、冷静に戦況を見定めて
 自分自身の強さを一戦力として小さく見ていました。
 「僕は小賢しい頭を駆使して戦う、ちっぽけなただのガンナー」だと。

 それを弱さの言い訳にしないこと。
 ちっぽけなガンナーであるからこそ、不断の努力を重ねて
 その弱さが本当の足手まといにならないように
 小さな力を大きくする努力を重ねることだけは
 ずっとずっと続けてきました。けれど、ずっと思ってたんです。


 「こんな考え方で、僕はいつか汐音さんや皆に追いつけるんだろうか?」


 ずっとずっと思ってたんです。


 そんな自分を変えたくて、戦ってきました。
 直接的な火力を叩き出す為に自分を鍛えて。
 そしてアルケミラをもっと自由に戦わせてあげる為に、自分を鍛えて。

 汐音さんと一緒に戦いたくて、自分を鍛えました。
 戦争では、自分の本分を忘れずに、自分の火力以上に大事な、支援に奔走して。
 その時に、初めて、汐音さんに言ったんです。


 「貴女を護ります」と。


 脆くて汐音さんの剣にも盾にもなれず、アルケミラを捨て切れない
 非力で脆弱な使用人(マネキン)。
 そんな僕が捧げられるものは生き様(スタイル)しかないと思っていました。
 今でも、汐音さんに捧げられるのは生き様(スタイル)だけしかない
 と、思っていることには変わりありません。

 けれど、僕は変われました。
 「あの人の傍らであの人を護れる自分になろう」、と思える自分に。


 きっかけは、いくつもあったと思います。
 そのうちのひとつは、白児先輩でした。


 ご一緒した依頼の中で見せてくれた、被害者の方への優しさ。
 肩で風を切りながら強く在ろうとして、けれどご自身の弱さを
 否定されず受け入れる心の強さ。
 他の方に見せる気配りと労わり。
 場を和ませ、明るくさせるユーモア。

 思い返してみれば、白児先輩の強さは
 どこか父さんの強さに似ていました。
 父親扱いに悩んでいらっしゃる白児先輩ですが
 ちょっと仕方のないことかな、と思います。

 あの包み込むような優しさと強さは
 皆さんの心のどこかにある父親の原風景にそっくりだから。


 その、父によく似た人と、何の言い訳もない状況でぶつかれるBC。
 父さんに、僕の強さをもう直接伝えることは出来ないけれど。
 父さんの強さを、もう直接乗り越えることは出来ないけれど。

 もし、あの人に勝てたら、僕は、もっと、もっと強くなれるだろうか?
 今よりも強く在れるだろうか? そう、思っていました。


 ほぼ消耗のない最高にシチュエーション。
 手を伸ばせば触れ合う距離で開始される戦い。


 僕の右手には誓いを込めた黒の銃。
 ちっぽけな左手は徒手空拳。そこに込めた、ありったけの思い。
 ブラッドスティールの技を教えられた時、父さんは僕に言いました。


 「心の底から尊敬する対等な相手と戦う時
  そいつの強さの全てが欲しいとお前は願う。

  その時、お前は貴種の誇りを以って爪を立てろ。
  お前に流れる、お前の愛した血と共に。

  その血の中に相手の全てを刻む為に
  そしてその相手を乗り越える為に、爪を立てろ、と」


 ……気づいていましたか、白児さん。
 普段、指先を向けるだけのブラッドスティールを
 あの時、僕は五指を曲げて撃ちました。
 ずっと、ずっと五指を曲げて、貴方に。
 見えざる緋色の爪を立てたんです。

 ブラッドスティールがあれだけ
 追撃を発生させたのは、きっと、この技のおかげです。

 あの時指先から流れ込んできた血潮の熱さを、僕は忘れない。
 その強さを、ずっと胸に刻んで、これからも戦い続けます。
 その熱さは、僕に強くなるきっかけをくれた、恋とは違う熱さだから。
 

 あの技。
 きっと僕が生涯使うことのないと思っていた
 あの技を使って、貴方に勝てたことが。
 父さんと、母さんと、アルケミラと、汐音さん。僕を支えてくれた人々。
 何よりも最高の好敵手だった貴方に捧げる………僕の誇りです。


 ありがとう、白児さん。
 僕はこの言葉以外に返せる物を持っていません。

 父さんと戦わせてくれて。
 父さんに僕の強さを伝えさせてくれて。

 あなたと戦わなかったら、優勝なんて出来なかった。
 単騎チームで戦おうなんて、自分の
 物理的な強さのさらに上を目指すなんて出来なかった。


 もし、次、戦うことがあっても。僕が言う言葉は変わりません。
 「負けないよ」って、言い続けます。
 今度は、僕が追いかけられる番だから。
 戦う時だけは、情けない顔なんてしないから。


 最後にもう一度だけ。
 僕をここまで連れてきてくれて、本当に………ありがとう。


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コメントコメント


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追いかけましょう

思うに。
父親とは、乗り越えるべき壁のような存在なのかもしれません。
ですが、ね。
壁は止まっていなければならないなんて、誰も決めていない。
共に、高みを目指させてもらいますよ、ええ。

・・・あ、いえ、父親扱いを認めたわけではなくですね?

黒山・白児 | URL | 2009/02/28 (Sat) 23:35 [編集]


最後の一言に

「ああ、僕この人のこういうところが大好きなんだなぁ」としみじみ思うわけです。


はい。一緒に、強く、強くなりましょう。
自分たちの大切な人を守れることを、その人たちが誇ってくれるほどに強く。

イセス | URL | 2009/02/28 (Sat) 23:42 [編集]


 
 

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